マシニングセンタでよく使われる工具ホルダー

マシニングセンタでは、あらゆる種類の工具が工具マガジンに取り付けられており、工具の選択と工具配置動作はプログラム規定に従っていつでも実行されるため、標準ツールホルダーを使用して、穴あけ、ボーリング、エキスパンド、フライス加工などのプロセスで使用される標準工具を工作機械のスピンドルまたはツールマガジンに迅速かつ正確に取り付ける必要があります。 わが国で最も広く使用されているのは、BT40およびBT50シリーズのツールホルダーとリベットです。

 

3.3.1 マシニングセンタで一般的に使用されるツールホルダー

マシニングセンタで一般的に使用されるツールホルダーの種類と適用範囲を表3-4に示します。

表3-4 マシニングセンタで一般的に使用されるツールホルダーの種類と適用範囲

マシニングセンタでよく使われるツールホルダー仕様

マシニングセンタで一般的に使用されるツールホルダーの仕様を表3-5~表3-12に示します。

表3-5 平坦化ツールホルダーmm

表 3-6スプリングチャックハンドル mm

 

モデル仕様	大きさ			継手
	L	D	d	スプリングチャック	木の実
JT/BT40-QER40-75	75	63	>3.0〜20	ER40-d型	ER40-T2
JT/BT40-QER40-120	120			ER40-d型
JT/BT45-QER20-75	75	35	>2. 5〜13	ER20-d型	ER20-T1
JT/BT45-QER20-120	120			ER20-d型
JT/BT45-QER25-75	75	42	>2. 5〜16	ER25-d型	ER25-T2
JT/BT45-QER25-120	120			ER25-d型
JT/BT45-QER32-75	75	50	>3. 5〜20	ER32-D	ER32-T2
JT/BT45-QER32-120	120			ER32-D
JT/BT45-QER32-90	90	63	>3.0 〜26	ER40-d型	ER40-T2
JT/BT45-QER32-150	150			ER40-d型
JT/BT50-QER20-75	75	35	>2. 5〜13	ER20-d型	ER20-T1
JT/BT50-QER20-120	120			ER20-d型
JT/BT50-QER25-90	90	42	>2. 5〜16	ER25-d型	ER25-T2
JT/BT505-QER25-150	150			ER25-d型
JT/BT50-QER32-90	90	50	>3. 5〜20	ER32-D	ER32-T2
JT/BT50-QER32-150	150			ER32-D
JT/BT50-QER40-90	90	63	>3.0 〜26	ER40-d型	ER40-T2
JT/BT505-QER40-150	150			ER40-d型

表3-7端面フライスホルダーmm

 

 

表3-8 三面フライス工具シャンクmm

表3-9 側面固定ツールホルダーmm

表3-10 BT-MTBモーステーパーハンドル mm

表 3-11ドリルチャックハンドル mm

表 3-12タッピングチャックハンドル mm

 

1つのツールホルダーシステムは、万能ではありません。 高速仕上げプロセス用に構築されたツールホルダーは、粗いブランク鋳物など、効率的な加工に必要な剛性と強度に欠けることがよくあります。 対照的に、荒加工に使用されるツールホルダーには動的バランスが欠けていることが多く、仕上げプロセス中にツールホルダーが高速でスムーズに動作する可能性があります。

さらに、厚い設計と大量の荒削りツールホルダーにより、より微細または深い部品形状への到達範囲が制限される可能性があります。 一方難加工材料強度と剛性を高めたツールホルダーが必要です。 さらに、ツールホルダーの振動減衰能力とクーラントの供給能力も重要な選択基準です。 不適切なツールホルダーを使用すると、寸法誤差や部品のスクラップが発生するだけでなく、機械のスピンドルが過度に摩耗し、工具寿命が短くなり、工具破損のリスクが高まる可能性があります。

重要でない操作では、安価なツールホルダーが満足のいく結果をもたらす可能性があります。 ただし、再現性のある精度を達成する必要があるプロセス、特に高価なワークピースのスクラップによって部品のマージンが低下する場合、アプリケーションに焦点を当てた高品質のツールホルダーに投資することで、低コストでこのような予期せぬ損失から保護できます。